*岩手日報 2009/12/29
市に家賃全額納付 盛岡の岩山漆芸美術館
盛岡市加賀野の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)を運営するオリエンタルトレジャー(社長・全館長)は8~12月分の貸付料(家賃)など約220万円を支払期限の28日、建物を所有する市に全額納付した。これで市への債務はなくなり、同館閉館に伴う市財政への影響は回避された。今後は建物の活用策などが焦点となる。
鄭河英(チョンハヨン)副館長は「今月開催した頒布会の売り上げから支払った。全館長は今後、純粋に作品制作に打ち込む考えだ」と述べた。谷藤裕明市長は「誠実に履行されたと考えている」などとコメントした。
市は同社に対し、来年3月末までの建物明け渡しを求めているが、今後の活用は白紙の状態。全館長は市側に何らかの活用策がある場合、協力する姿勢を示している。