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読売新聞11/14☆盛岡市、過大計画うのみ 漆芸美術館賃貸 入場者6~7倍増見込む



*読売新聞  2009/11/14
盛岡市、過大計画うのみ 漆芸美術館賃貸 入場者6~7倍増見込む


 経営難に陥っている岩山漆芸美術館(盛岡市加賀野)の問題で、同館の運営会社が、施設を所有する盛岡市と賃貸借契約を結ぶために提出した事業計画で、過去の入場者数実績の6~7倍の人数で入場料収入を見積もるなど、実現性に乏しい計画を、市がうのみにして契約を交わしていたことがわかった。

 事業計画書は、全龍福館長が社長を務める運営会社が5月に市側に提出した。

 それによると、収入の柱となる入館料は、毎月3000人の入場者数を見込み、8~3月末で計1002万円と見積もっていた。しかし、同館が昨年12月に一時休館する以前の入場者数は、年間でも5000人台で、年間ベースで比較すると入場者は6~7倍になることを前提としていた。

 実際に、再オープンした8月の入場者こそ、韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんが名誉館長に就任したことが話題となり、3252人となったが、9月は2187人、10月には1863人と減少するなど、予定を大きく下回っている。

 このほか、関連グッズ販売などの事業収入が2047万円、さらに講演料などのその他の収入として1300万円とし、計4828万円の収入を見込んでいた。

 また、計画書には、ペさんの名前を冠したレストランを開店するとし、さらに作家の瀬戸内寂聴さんを特別顧問に委嘱し、ぺさんと共演するイベントなども盛り込まれていたが、瀬戸内さんの特別顧問就任も含め、いずれも実現していない。

 市は、この計画書について全館長から説明を受け、内容を了承した上で7月末に契約を交わした。

 市商工観光部の佐藤光彦部長は「全国から問い合わせが相次いでいると聞いて大丈夫だと思った」と釈明するが、「計画を客観的に裏付けるものは無く、確認が甘いと言われても仕方ない」と判断の甘さを認める。

 全館長は13日、読売新聞の取材に対し、「詳しいことは話せないが、11月中には(未払いの家賃や敷金など)すべて支払う」と答えた。
by norikoiida | 2009-11-15 10:12 | ペ・ヨンジュン
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